あなたが社内のTOEIC基準点はクリアしたとして、以下のような悩みや疑問から開放されたでしょうか。

- ネイティブの出席者が多く参加した会議で、あなた自身が最も状況を把握しているテーマであったにもかかわらず、一度も発言出来なかった。本来は主役になるべきなのに・・・。存在感を発揮できず、惨めだった。
- どの会社でも、期首に社員一人ひとりに対して年間目標の設定を求めます。内容としては、業務上の目標だけでなく、自己育成の観点も必要かもしれません。さて、あなたの会社で、英語重視の一貫として、今後は年間目標を英語で記述し社内システムで管理するようにとのお達しがあったとします。目標を英語で記述する際に、何か留意することはあるのでしょうか。(あなたは、何かの折にネイティブの方が設定した目標を見る機会がありますか。私の場合、最初、命令形のような文が並んでいて違和感を感じたことを覚えています。)
- 込み入った話題の場合、些細なことから議論が噛み合わなくなってしまうことは誰しも経験するところ。それは仕方ないにしても、軌道修正が上手く出来ず、本来の重要なところで泣き寝入りしてしまうことがある。
- 日本のクライアントが求めるレベルの対応を海外の関連部門から引き出すことは難しい。苦し紛れに、自分独自に色々調べてクライアントには対応したが、その後、海外から梯子を外された格好になった。(精神的にタフでない人だと、こういったストレス故に転職をすら考えるかもしれない。)
- 緊迫した局面では、コミュニケーションの輪の中に、上司、そのまた上の上司という具合で”偉い人”が入ってくるのが世の常だが、混乱に拍車が掛かるだけの結末になる事が多い。
- 困った状況を打破するため海外の上位のマネージメントにエスカレーションする必要があるが、どのように話を進めるべきか自信がない。
お分かりのように、これらは、TOEICで測れる語学力のみが向上すれば自然に解消するものではありません。別の要素、言ってみれば、普通の日本人がリアルなビジネスの場で英語を実践する中で得られる工夫とか知恵と言ったものも同時に必要です。